久々に音楽の引き出し更新です。
今回のテーマは楽器選びについて。
音楽で楽器を習う時は練習用に必要となるので、必ず用意して頂いていますが、昨今は入門レベルから演奏会向けのプロフェッショナルモデルまで、様々なものが出ています。
竹成音楽教室では、大正琴は指定の楽器を購入して頂いております。
琴は流派や楽器が違うと教本の指使い通りに弾くことが出来ず、また入門レベルの楽器では耐久性が弱く、本体が壊れてしまうことがあります。
琴は基本的に習っている流派の勧められた楽器を用意しましょう。
電子オルガンも、習っている教室のメーカー最新品を揃えるようにしましょう。
電子オルガンは現在、ヤマハのエレクトーン ステージアシリーズ、カワイのドリマトーン DTシリーズがあります。
竹成音楽教室は、カワイのメーカーを使用していますので、カワイのDTについて書きます。
DTシリーズでは入門レベルのDT1から、プロフェッショナルモデルのDT9が販売されています。
数字が大きくなるほど機能や値段、本体が大きくなります、わかりやすいですね(笑)
2017年現在では記録メディアがフロッピーディスクドライブ搭載から、USBメモリドライブ搭載モデルになっています。
フロッピーディスクの生産終了に伴い、USBメモリに記録メディアを移管したのですが、何せこの対応がヤマハのステージアよりも遅れ、開催していたドリマトーンコンクールも終了してしまったので、カワイ音楽教室自体にもこのUSBモデル搭載のDT本体が置いてあるところは少ないです。
グレードテストなどもフロッピーディスク搭載モデルで行うので、現行のDT7かDT9をお持ちの方は買い替えなくても大丈夫です。
またUSBモデルになったとしても、フロッピーディスクからデータをUSBメモリにパソコン上でコピーしてあげれば良いので、データの呼び出し方法を覚えるだけで操作は変わりません。
個人的にはフロッピーディスクは防磁ケースに入れてもデータが消えやすく、容量も少ないため、USBメモリにデータ保存は便利になったと思います。
何枚ものフロッピーディスクにデータコピーを持つこともなく、嵩張ることもなくなりました。
ただフロッピーディスクの利点は容量が少ない分、データの呼び出しが早く、オールデータロードがスムーズです(笑)
USBメモリはバックアップ用、フロッピーディスクは弾く曲用でいいかも。
新しく買う場合はDT1かDT5かと悩むと思いますが、グレードテストや発表会はDT7かDT9ですし、教室も同機種なのでDT7がオススメです。
DT9はフルベースなので置き場所の確保、教室や発表会で使っているかどうか、本人が弾きこなすヤル気があるかどうかで決めて良いと思います。
竹成音楽教室ではDT7を使っています。三重県内のグレードテスト会場もDT7なので、今の所DT9にグレードアップする予定はありません。
次にピアノについてです。ここでは初めて習う場合どれを選んだらいいかを書きます。
こちらは大きく分けてキーボード(シンセサイザー)、電子ピアノ、ピアノ(アップライト&グランド)があります。
私のオススメ順はグランドピアノ→アップライトピアノ→木製鍵盤電子ピアノです。
まずキーボードは厳しいようですが論外です。
何故なら鍵盤が足りず、真ん中にドの位置がどこにあるかわからず、半年後には買い換えることになります。
バンド向けの楽器なので、もっと音楽を勉強しないと音色変更の機能も使いこなせません。
また、おもちゃのピアノや、ミニピアノ、ロールピアノなども同様です。
続いて電子ピアノは、プラスチック鍵盤と木製鍵盤があります。
楽器自体はヘッドホンをすることで深夜に気兼ねなく練習出来る利点があり、価格もアップライトピアノより抑えられていますし、賃貸住宅でも置けるので、住宅事情に合わせて検討しましょう。
ただ、鍵盤は木製鍵盤がオススメです。
プラスチック鍵盤は耐久性がなく、途中で中の器具が折れて音が出なくなってしまったり、鍵盤が欠けたりします。
実際に私自身も修理に出したり、教えてきた生徒さんでも年に数件ある事例です。
修理には三重県内では技術者がいないので、名古屋から出張で修理に来るため、思っていたより時間と費用がかかります。
メーカーも次々と新商品を打ち出しているので、修理部品がないことも。
そもそも新商品を毎年出すので、その度に改良されるということは、楽器としては安定して使えるものではないです。
またプラスチック鍵盤の電子ピアノは、弾いた感触がピアノと違って、クニャクニャしています。
このタッチに慣れて続けていくと、正しい指のタッチや、指の力のコントロールがうまく出来ず、ぼちぼち弾けるようになったなと実感できる3年後くらいには不満が出ます。
木製鍵盤の電子ピアノは比較的にタッチが改善されていますが、ペダルや細かな表現、トリルや同音連打は厳しくなってきます。
ただ本人の努力で、どうにかなります。
実際に私は講師になって10年後、この竹成音楽教室を開講したときに電子ピアノからグランドピアノに買い替えました。
電子ピアノを10年以上経ってから、上級のグレードテストを取得したり、演奏会に参加するためにアップライトピアノに買い替えた生徒さんもいます。
長く弾き続けると不満になるので、長年続けようと思うと、やはり買い替えは必要になってきます。
木製鍵盤電子ピアノは20万〜30万するので、住宅事情や練習時間が遅いなどの環境でなければ、中古ピアノやアップライトピアノを検討しても良いかもしれません。
続いてピアノですねー。
アップライトピアノとグランドピアノがあります。
竹成音楽教室ではグランドピアノでレッスンしています。
2つの違いは、ペダル機能とハンマーアクションが大きく違います。
演奏会やグレードテストはグランドピアノになるので、当然ですがグランドピアノをオススメします。
とはいえ、近年コンパクトになってきたグランドピアノですが、2畳くらいスペースを取るので、置き場所も限られますし、価格も年々上がっています。
アップライトピアノは近年、完全に消音出来るものがあったり、ハンマーアクションの性能もよくなってきました。
インテリアピアノという形で猫足タイプのものや、色もウッド調とオシャレなものもあります。
グランドピアノにもオシャレなものがありますが、そういったものは百万単位で価格が跳ね上がります。
そういった意味ではお部屋に合わせてオシャレしたい場合は、アップライトピアノの木目調は良いですね。
ただ性能は……ハンマーアクションが劣ってたりします(^^;;
アップライトピアノは背が低いもの〜高いものがあり、基本的には背の高いものほど良い音と性能、価格も高価になります。
年1〜2回の調律や、普段のメンテナンスをしっかり行っていれば、アップライトピアノでも買い換えはグランドピアノにしたいなと思った時で良いかも。
グランドピアノにしたい時は、恐らくペダルに不満が出たり、楽譜との目線や距離感に不満が出たり、同音連打に苦しんだりとアップライトピアノでは出来ない表現をしたい時です。
私は電子ピアノからグランドピアノに買い替えてから、指の形や力のコントロールが出来るようになりました。
また、楽譜が見やすくなりました(笑)
電子ピアノやアップライトピアノは譜面立てが意外と目線から近い場所にあり、鍵盤との距離も近いです。
近眼の眼鏡女子ですが、30を超えてから段々と目の疲れが酷くて(笑)
レッスンをしていても、楽譜がぼやけて見えたりします。
でもグランドピアノだと細かく譜面立ての調整が出来るので便利です。
グランドピアノの中でもメーカーが違うと、音色も全然違います。
私が1番良いなぁと思ったのは、ベーゼンドルファーのピアノでした。
マット鍵盤で弾きやすく、音色も耳に馴染んで体に響く感じでした。
高音を弾くと違いがよくわかるにですが、ヤマハだとキンキンして明るい音、カワイは丸みのある柔らかさがある音、スタインウェイは透明感がありクセのない音がします。
聴こえ方や音の好みは個人差があるので、好きなメーカーで良いと思います。
納品時にカワイのメーカーは作りが頑丈なので、ピアノ運送会社からは評価が高いそうです(笑)
繊細な楽器ほどメンテナンスは大変ですし、気兼ねなく練習には頑丈な方がいいかもしれません。
重量のことを気にされる人もいますが、ピアノの重量は200〜260kgぐらいです。
底が抜けると言われますが、体重50kgの成人女性4〜5人分です。
この重さで底が抜けると言うと欠陥住宅になっちゃいます。
キッチンの方がもっと重いと思います、ユニット式の食器棚とか、食器+家電+食品+棚本体になるので、ピアノよりべらぼうに重いです。
なので、あまり重量は気にしなくて大丈夫です(笑)
お住まいの環境とご予算に合わせてピアノは選んであげてください。
どうしてもキーボードや電子ピアノになる場合は、買い替えの検討時期、本人の努力も話し合うことも大切です。
それでは、この記事を参考に良い練習環境になりますように!
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