発達障害やグレーゾーンの生徒さん向けに、SSTを取り入れています。

SSTとは、ソーシャルスキルトレーニングといい、社会生活技能訓練と日本語では呼ばれています。近年、発達障害児向けに行われる療育手段の一つとして注目されています。

竹成音楽教室では発達障害やグレーゾーンの生徒さんだけでなく、健常児でも能力向上やピアノスキルアップのために、様々なツールを使って実践しています。

ピアノレッスンの場合は、講師と連弾したり相手の音や呼吸、リズムを聞いて表現しなければいけない事が多々あります。ですが、最初は自分の音を出すことに必死で、相手の音を聴く余裕がありません。

他者の意見を聴くことはコミュニケーションをとる上でも大切なスキル。3~4歳の自我が芽生えた時期から、「自分のお話し・他人のお話し」の区別をして、耳を傾ける訓練をします。
衝動性の高い生徒さんは、中々他人の話を聴くことが難しいです。
効果は続けなければ出ませんし、お家での訓練もある程度必要です。レッスンのみで改善しようと思うと、開始した1~2年は講師との信頼関係を結び、徐々に注意を聞けるようにしていくので、とても時間がかかります。

SSTは親子では難しいと思われがちですが、保護者が導き手として意志を強く持ち、お家でのトレーニングを実践してくれると、少しずつ問題行動が改善されていきます。

通常の子どもたちでもSSTは20年・30年とかけて修得していくものですから、焦らないことや保護者がおおらかな気持ちで接することが大切です。
しかし現代社会で心に余裕を持って子育てすることが難しくなっています。

大人のメンタルを保つ方法も指導していますので、親子でレッスンに参加したり、レッスン後に質問を受け付けたりしています。

竹成音楽教室では、重度知的障害、学習障害、ADHD、ASD、構音障害、発達性協調運動症、アスペルガー症候群、ギフテッド、境界知能、場面緘黙症などのグレーゾーンを含む生徒さんを指導しています。
療育施設ではないため、通所受給者証による利用はできません。レッスン代は全て自費です。
近々、SSTを中心にしたコースを開講予定です。