人に限らず、動物には防衛本能が備わっています

人間は考える力を持っているので、自己防衛のためには嘘をついたり、無視をしたり、他人をケガさせたりと、他の動物よりも防衛するために手段が多数あります

私は仮面うつ病という精神疾患を抱えて毎日投薬して生活しているのですが、仮面うつは身体に不調がくる病で、大きなストレスがあると頭痛や腹痛、神経痛がおこります

ここ最近は大きなストレスがあったため、連日鎮痛剤が手放せません

子どもたちもストレスがあると自己防衛のために、色々な手段を使われます

例えば練習してなければ「忙しかった」と言い訳したり、「体育で疲れた」と言ってみたり。本当なこともあれば、恐らく練習が面倒くさいからやってない、課題曲へのやる気がないんだろうなと見破れる嘘もありますが、別段と指導するときに言い訳をされても気にしません。

何度も言いますが、練習は孤独でつまらないことが多いですから、気がのらないことなんて往々にしてあります。それが何週間も続いてしまうと、習い事としてはどうなのかと考えますが、保護者の方の中には「習わせておけば、どうにかなる」という考えの方も一定数いらっしゃいます

習わせてみて本人にやる気があればスポーツでもなんでも上達すると思いますが、本人にやる気がなかったら意味がないし、やる気があっても指導者の指示とは違うこだわりを持っていると上達はしません

ピアノの上達に関して口を出すこともあれば、生徒本人の発達支援も手掛けている教室なので、本人の苦手なところは容赦なく突っ込みます。それは時には保護者の方にも包み隠しても仕方ないので、はっきり言うようにしています。そのことでトラブルになり、伝え方については反省すべき点もあったと思いますが、時間をおいて考えた結果、今後もやはり自分の信念を貫いて正しいと思うことは言っていこうと思っています。

私自身、幼少期から「おかしい」と思うことに対して言い返すことなく過ぎてきたのですが、それが原因で仮面うつを発症して、階段の一番上から一番下まで落下したり、原因不明の連日頭痛を半年も経験したり、夫のADHDが原因でカサンドラ症候群になり産前産後うつが悪化したりと、さんざんな経験をしています。
振り返ればいつ死んでいてもおかしくなく、今もいつ死んでも後悔がない悟りの境地に居ます。

私の人生が私のためにあるのではなく、周囲の人のためにあるのなら、今いる生徒さんの困りごとを少しでも解消して生きやすくしてあげたいなと思うからです。

今、私が抱えるストレスは世の中の「おかしい」と思えることについてです。理想論だとバカにする人もいるかもしれないが、「おかしい」と思う事例について黙っていても何も変わりません。そんな私から関わりたくなくて離れる人も居るし、私に正論を言われて逆切れする人も居るし、間接的に私の悪口を言う人もいる。

片手間でこの仕事をしてるわけじゃなくて真剣に生徒のことを思って向き合っているのだから、何を言われようと構わないが、決して楽な仕事でもないし福利厚生なんてものはないから「普通」とはかけ離れていると思う。でも世の中の仕組みの方が「普通」の中で意味がわからないもの、「おかしい」と思えるものが沢山ありすぎて、私は私の信念が通せる自営業という道を選んだ

ギフテッド児や発達支援が必要なタイプの子は特に起業したり、世の中の納得いかない「おかしい」と思うことに噛みつく。長い物に巻かれるなんて事が出来ず、黙っていることが苦痛だと思う。でもそれは世の中が「おかしい」のであって、彼らはとても「正しい」。この正しさを潰そうとする世の中が私は納得がいかない。

自身の道を貫くという、これが私の自己防衛方法なのかもしれない